ふち作り 12/22

ザルの縁に使う丸い輪っかを作ってます。
ウワミズザクラと言う新枝を材料とします。真っ直ぐに伸びた細めの枝を作るザルに合わせていくつかの大きさのものをたくさん作ります。今年は細めの枝しか収穫できなかったので、大きめのものは数少なくなってしまいましたが、米とぎザル用のものはたくさん作れました。
枝は、根元と先では太さが違うので、なるべく太さが均一になるよう豆カンナで削ります。削ると微かなサクラの匂い。ウワミズザクラもやはりサクラなのね。
太さを整えると丸くし一晩金バケツの中で乾かすと丸く癖つき、小さな釘を打ち、針金で仮止めします。それから、熱湯に入れ柔らかくし更に丸くなるよう手で補正します。最後は、バケツなどにはめて丸く形付けをします。作り始めから完成まで3日です。
採った枝を無駄にしないよう、使える枝があるうちはこの作業が続きます。大体10日はかかりそうです。
ザル編みと同じくらい、ふち作りは難しいです。なかなか真円になりません。難易度の高い作業だと感じます。名人たちの美しいザルは決まって真円です。
私は、まだまだ修行が必要です。今年は更に美しいふちができるよう努力するのみです。
ウワミズザクラの新枝を探すことが1番難しい。1年目の枝が良いので、毎年採る場所が変わるのです。

マタタビ細工と田舎暮らし

 福島県の奥会津は、冬は深い雪に閉ざされる地域です。ここでは昔から山で採取したマタタビの枝でザルなどを作る伝統工芸が今も受け継がれています。私もそのひとりとして、マタタビでザルを編んでいます。  このサイトでは、マタタビ細工を作る過程とともに、その優れた素晴らしさを紹介したいと思います。また、折々の田舎暮らしを記事としてHomeに書いていきます。読んで頂けたら幸いです。

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