ひごの成形に入りました

去年の11月、12月に採取したマタタビをひごにする作業が延々と続き約3ヶ月間かかりました。皮を剥き四つに割り、芯を取り幅をと厚みを整える地味な作業です。

採りたてのマタタビの一部です。山の清水につけ乾かないようにしてます。

やっと、荒削りが終了しました。しかし、まだこれでは編めません。これからザルを編むためにしなやかな薄さと幅を整える作業が始まります。

短いひごは、縦編みに、長いひごは横編みに使います。

最初に、短いひごから取り掛かることにします。これだけでも、ひごの成形は3日間ほどかかりそうです。


右の道具で幅を整えます。私は、3.5ミリのひごを使うのでその幅にセットしてあります。

長さ別に区分けします。40から60センチまで5センチ刻みにしています。編むザルの大きさで縦ひごの長さは変わります。ワインの入っていた箱の仕切りが区分けに便利です。

この箱の中身が大体一日でできた分。なんと時間がかかることか!

左は、荒削りした物、右は厚みと幅を整えた物です。厚みは、中央部が0.7、両端が0.5ミリほどです。指先の感触で確認しながらナイフで厚みを整えます。

ひごができると楽しい編みに入ることができます。今年はどんな物を作ろうかとワクワクします。少しずつですがご予約も入り始め去年よりもより美しいザルを作ろうと気合が入ります。

まだまだ、編みはこれからですが、ゆっくりでいいからと言ってくださる皆様のために頑張ります。

ご予約はInstagramやGメールからお待ちしております。作品の紹介を参考にしてご希望をお伝えください。

マタタビ細工と田舎暮らし

 福島県の奥会津は、冬は深い雪に閉ざされる地域です。ここでは昔から山で採取したマタタビの枝でザルなどを作る伝統工芸が今も受け継がれています。私もそのひとりとして、マタタビでザルを編んでいます。  このサイトでは、マタタビ細工を作る過程とともに、その優れた素晴らしさを紹介したいと思います。また、折々の田舎暮らしを記事としてHomeに書いていきます。読んで頂けたら幸いです。

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